
2019年2月27日、待望の続編「迷路の外には何がある?」が出るという事で注目度が急上昇している2000年出版のベストセラー本が「チーズはどこへ消えた?」です。
Amazon史上最大の大ベストセラー
日本で400万部、全世界で累計2800万部突破のベストセラーがこの「チーズはどこへ消えた?」です。
Amazonの紹介欄には「世界のトップ企業が研修テキストに使用する1999年度全米ビジネス書ベストセラー第1位の翻訳。」とあります。
本書の内容は物語です。猿蟹合戦やアリとキリギリスのような、物語から教訓を得るという事が目的です。
チーズ=幸せの象徴
人生において「生きる意味」を追い求める事はだれしもあります。仕事をする意味もまた、お金であったり、家族、やりがい、社会、様々な幸せを求めるためでもあります。
この幸せは人によって違いますが、それが心地よく大切である事はだれしも同じことです。
登場人物は2人の小人と2匹のネズミ。それぞれに性格や性質がありますが、物語の大部分は二人の小人のパートとなっています。
登場人物と自分を重ねて大切なものを見出す
小人もネズミもチーズを探して毎日迷路を探します。「チーズはどこへ消えた?」というタイトルにあるように、ある日探し求めたチーズを見つけます。
小人はチーズがいつまでもある事を信じてやまず、ネズミはいつか無くなると思って心の準備をしていました。
ある日、そのチーズ(幸せの根源)が消えた。この後の彼らの行動は、読み手にどう映るのでしょう。
この手の読み物は自分に置き換えて読まなければ得るものがありません。ただ、さすがはベストセラーだけあって、自分に置き換えて考えやすい内容なのは言うまでもありません。

自分にとっての幸せが何か、それが無くなる時、それを得た時、それが変化した時、あるいは変化しなかった時の事を、「備えあれば患いなし」とでもいうべき視点で描かれている本です。
総ページでも100頁もないので、非常に読みやすく、また2000年の本ですから中古でも格安で手に入るので、人生に迷った時のための杖として、一冊手に入れておくのも良いかもしれません。
新入社員はこれから多くの価値観の変化が訪れ、時として自分が分からなくなる事もあります。そうした時にこの一冊は道しるべを示してくれるはずです。
読むタイミングによって得られる学びが変わるはずなので、時々読み返してみるのもおすすめします。