新入社員で店長配属になったら
入社したばかりなのに店長になってしまった!あなたは業務引き継ぎも数日で済まされ、翌月の店長会議から出席するはめに。さて、あなたがやるべき事は何でしょうか。
店長の仕事は2つだけ
店長の仕事は大きくいうと2つです。店舗売上アップと人材育成です。
まずは下準備
店長になって早々にやるべき事は、あなたが思う店舗の理想づくりです。思いっきり理想の店舗の未来を夢見てください。
あなたの店舗は誰の役に立てるのか。
地域でどんな店舗だと思われたいか。
地域におけるあなたの店舗の役割は何か。
理想の商品、理想のサービス、理想の接客はどのようなものか。
まずは理想を創りあげましょう。そのために競合店調査や他店舗視察をしっかりと行いましょう。競合店調査は商圏内だけではなく、全国的に有名な店舗からも成功の秘訣を調査するようにしてください。
店舗売上アップのために
店舗売上アップを言い渡される場合、入社1年目で店長にされる多くの場合、販促費については本部が予算管理する事がほとんどで、チラシをうったり、ポイント還元率を上げたりといった対策は出来ない事がほとんどでしょう。
ですが、根本的に大事な事はチラシやポイントではありません。店舗の質です。売上アップのためにあなたが出来る事が3つあります。
その1・売り場改革
1年目に店長を任せる店舗はほとんどの場合、売り場に販促POPがありません。お客様は商品のことを知りませんから、おすすめ商品を作りPOPをつけましょう。
また、売れ筋商品を目立つ位置に置いたり、レジ横を活用したり、店舗の外に立て看板や旗を立てたり、オープン後だけ従業員の車を置かせたりと賑やかさを演出しましょう。
その2・スタッフ改革
新入社員で店舗スタッフを意識改革するのは非常に大変です。絶対に店長=偉い と勘違いはしないようにしましょう。店舗スタッフを敵に回しては、出来る改革も出来ません。先に作っていた理想の店舗について伝えた後で、一人ひとりの具体的な役割について指示をしましょう。同時に、店舗POPを全員で作る指示や、清掃、売り場メンテナンスなど、売り場改革を全員でやる意識を徹底させましょう。
また、それまでの従業員はこれまでのやり方に固執している事が多いため、可能であれば自分の意思どおりに動く新スタッフの登用も有効です。
その3・ブランド改革
1と2に関連することですが、ブランドこそ、販促費に力を割けない店長の出来る有効な対策です。
特定分野において商品知識に長けたスタッフの育成、さらにお客様を徹底してサポートし、ニーズを引き出しという努力を続けましょう。
ある商品についてはあなたのお店が地域No.1のこだわりである、というものを作っていくのです。
ブランドについては新入社員でも分かるブランド戦略をご覧ください。
また、店舗のブランド化とともに、スタッフのブランド化も進めて行きましょう。いわゆる「あなたがおすすめするなら買う」というお客様づくりです。そのためにはスタッフの得意とする分野の開拓や、接客スタイルの見直しをする必要があります。
以上がざっくりとした売上アップの方法です。特に売り場改革は売上に直結する対策ですので、当サイトでも別ページにて今後カバーしていきます。
人材育成のために
人材育成には様々なやり方がありますが、最も重要な事は目標と達成意識の統一化です。
将来的にどのような店舗を目指すのか、そのためにいますべき事は何なのか。1度や2度では統一どころか浸透さえ難しいでしょう。継続して何度も目指すべき地点、あるべき店舗像を伝えて下さい。
また、スタッフの労働環境の整備も重要です。働きがいのある職場づくりで未来に向かって全員で取り組みましょう。
新人なのに店長に抜擢されたあなたにとって、スタッフは心強い味方であると考えて下さい。新人といえども、売上は至上命題で、会社は厳しくあなたに課してくるでしょう。店舗は1人では回りませんし、1人ではありません。全員で協力し、理想の店舗になれば、お客様は自然とあなたのお店を利用してくれるようになるでしょう。そして店舗が改善できれば、会社としてチラシ広告予算を付けざるを得なくなるでしょう。
そこまでくればあなたも立派な敏腕店長になっているはずです。
実際には予算や経費、売上管理やクレーム処理など煩雑な作業で忙殺される事になるでしょう。しっかりと方向性を定めて一つ一つ取り組んでください。