入社1年目は学ぶのが仕事
新入社員の時期に先輩社員の役に立てない事から悩む人がいます。ですが悩む必要はありません。1年目から2年目は学ぶ時期です。とくに1年目は仕事の仕方だけではなく、先輩社員の仕草や話し方、お客様のフォロー方法などを身につけるように観察しましょう。
社内資料から学び取る
歴史ある会社であれば、いくつものマニュアルがあるはずです。営業マニュアル、接客マニュアル、業務マニュアル、連絡マニュアル、テレアポマニュアル。それらに目を通すようにしましょう。まずは仕事の流れや範囲などが大まかにでも身につくでしょう。紙媒体でしか無い会社もありますが、自分用にPDFファイルを作っておき、パソコンにマニュアルフォルダを作っておくと便利です。
また先輩や上司が自分の武器としている営業ツールも機会を見つけて見せてもらいましょう。もちろんその前に会社について、サービスについて、商品についての知識を身につけておく必要があります。
上司から学び取る
一部の会社では最初から新入社員の裁量に任せる事もありますが、一般的には最初は先輩社員とチームを組んで動く事になるかと思います。営業職の場合は、お客様を知る事も重要ですが、先輩社員がどういう行動をし、どういう説明やプレゼンをし、どういう説得やクロージングをしているかを観察しましょう。3日後には「お前やってみろ」と言われても問題無いように準備する期間と思うと良いでしょう。(実際に翌日から任せるOJTを行う会社も多い)
また、お客様の元へ訪問する際には、先輩社員の後ろからついていく事になるかと思いますが、挨拶や礼、扉の開け閉めから名刺の渡すタイミングなど、完全にコピーするように観察してください。少なくとも数ヶ月後にはそのお手本は無くなる可能性がありますので、新入社員の今だからこそチャンスです。
稀に直属の先輩上司がどうしようもなく苦手な人であったり、人間性に疑問を抱く事もあるでしょう。たしかにそういう人はいますが、ツイッターやフェイスブックで暴露する前に、反面教師として見たり、少なくともその相手の良い部分を真似るようにしてください。
学び取ったら自分なりにまとめる
入社後、自分だけのノウハウをまとめていきましょう。自分の気付きを1箇所にまとめ続ける事によって、自分の理解度と強みと弱みが分かるきっかけづくりになります。
また新入社員の自分が感じる不明点を翌年から見直す事で、後輩がどこに不明点を持ちやすいかもよく分かることでしょう。
社外学習を習慣に
会社で成功しようと思えば学習は不可欠です。その他大勢はろくに社内での勉強さえ行わずすべて自己流で済まそうとします。社会で成功しようと思えば他者がなぜ成功しているのか、良い点を的確に見抜く目が必要です。良いと思った事を自分に採用するのです。
社内と言っても優秀な先輩上司がいなければ、勉強も難しいかもしれません。
そのために必要なことは読書です。経営本は世の中にたくさん出ています。興味のある分野、今の自分に必要だと思う分野の本を読んで下さい。まずは1つ強みになるまでその分野の事ならなんでも知っていると言えるほどまで読書します。そして徐々にその範囲を広めつつ、実践に活かしていきましょう。
その他にも、社外セミナーを受講するのも良いでしょう。マーケティングセミナー、会計セミナー、接客勉強会、様々なセミナーが毎週どこかで開かれているので、ぜひ会社の近くで行われているセミナーに参加してみましょう。多くの業種の実態が分かるとともに、世界観がぐっと広がることでしょう。