自分ブランドをつくる方法
自分をブランド化させるとは?ブランドについては「新入社員でも分かるブランド戦略」に書いていますが、ある商品・サービスを想像するときに最初に思い浮かぶ対象になることがブランド戦略です。
遊園地といえばディズニーランド。百貨店といえば三越。コンビニといえばセブンイレブン。自動車といえばトヨタ。このように、~といえばの対象になることがブランド戦略です。
自分をブランド化させるということは、「この商品はあなたから買いたい」「この仕事はあなたに頼みたい」という状態を意味します。つまり、「これを依頼するならこの人に頼めば一定品質は保障される」と思わせる事が自分のブランド化です。
ストイックに生きる
自分をブランド化させるためには、ある分野において、妥協なしに取り組むか、先進的であるか、ミスをしない事が重要で、かつそれを継続しなければなりません。ブランドは「こだわり」ですから、他者に認められるこだわりがなければブランド化は出来ません。
ブランドを発信する
この仕事なら得意です。この作業なら絶対に間違いません。この情報はいつも持っています。そんな人である必要があります。楽してブランド化は出来ません。
アパレルショップのスタッフは常に新製品を身にまとう必要があり、今年の流行、最適なコーディネート、アパレルブランドに対する豊富な知識が必要になるでしょう。あるいは有名人のコーディネートも知る必要があるかもしれません。自分が使う事によってブランド発信するという事も可能です。
また、例えばPOPの作り方では負けないと豪語するなら、朝礼などで自分のポップと売れ行きの報告をするのも良いでしょう。POP講座を社内で開いても良いかもしれません。ポップづくりで分からない事は自分に聞いてと発信すれば、あなたは商品ポップが得意な社員というブランド化ができるわけです。
あなたから買いたいは最高の競争優位性
あなたから買いたいという言葉をもらった事はありますか?お客様の中には、商品の品質よりも、商品の価格よりも、あなたの人柄でお金を払ってくださる方がいます。どんなに他社製が優れていても、どんなに競合が安くても、どんなに遠い場所にあろうとも、あなたから買いたい一心で来店してくれる方がいるのです。
この場合、あなたから買うという体験を買ってくれていますから、商品よりもあなたが価値があるという事になります。これこそあなたがブランド化された結果であり、他社がどんなに頑張っても負けない最高のマーケティングになるのです。
これは非常に難しく、あなたの人柄がその方にマッチしたとしか言いようが無いので、そのようなお客様を量産することは非常に難しいかもしれませんが、大丈夫です。以下の事に留意しつつ接客をしてみましょう。
1.お客様を贔屓にする
これは割引や値引きをするのではありません。あなたの店舗でお客様に対してつきっきりで対応します。御用聞きに徹する、またはお話し相手になるというイメージです。その人に合う商品だけを出したり、商品の特徴とお客様のニーズを合わせてあげるのです。あの店舗に行けば自分が思い描いた商品が手に入ると思わせる事がポイントです。ただし、お客様の反応を常に敏感に察知しなければ、面倒な店員と思われるので注意しましょう。
2.お客様に合わせない
自分のキャラをお客様に合わせる事はしてはいけません。してはいけませんというよりもボロが出ますし、相手が年上であればあなたの小細工は通じません。ありのままの自分で気に入っていただけるお客様を大切にしてください。もちろん、ありのままとはいえ、言葉遣いは丁寧に。
3.リマインドをしっかりと
お客様とのやり取りがうまく行った時、もしあなたが相手の住所を把握しているなら、お礼状を出しましょう。その人との話や顔を思い出しながら、コピーではなくその人だけのために直筆でお礼を送って下さい。来店頂いた翌日、または翌々日に到着するものと、再来店のために2週間後くらいにもう1回送ると良いでしょう。固定客がつくスタッフはそうしたお礼状のやり取りという地道な努力をしているのです。
すべてはあなたが商品やサービスにどんなに真剣に向きあえているか、その価値をお客様へ伝えたいと思っているかにかかっています。
自分をブランド化し、これを頼むならあなたしかいないと言われる最高のマーケティングを実現できるよう、日々勉強と改善に取り組んで下さい。