新入社員の心得

間違った就職だと思っても

就職1年目で会社が嫌いになる理由

今回読んで頂く対象は、就職活動の際、志望動機を会社に合わせて変えていたあなたです。

そもそも就職活動が間違っている

新入社員のあなたが今の会社に不満を持っているとするなら、それは就職活動に失敗したと言わざるを得ません。

今の時代は大学卒業と就職活動がワンセットになっています。中学で義務教育が終わるのに、高校大学となんとなく進学し、3年になったら周りがそわそわし始めるから就職活動を進める。そしてリクナビを見て世界中から選んだ気になったリストの中から将来性を考えずになんとなく就職した結果の不満です。

「なんとなく進学」が「なんとなく就職」となってしまっている今、うわべだけの志望動機で入る人が多すぎます。証券会社は嫌だ、営業はブラックが多い、接客はしたくない。なんだかんだと消去法で就活した結果、3~4回しか会社と面接せずに、最初に内定をもらった会社に就職する。あなたは3~4回しかデートしていない人と結婚できますか?

就職活動で一生が決まるのに、あなたが就職前に会社とコミュニケーションを取った時間は10時間くらいではないですか?

その結果、思っていた会社と違うと感じて辞めたくなるのは当然の結果だと思いませんか?

なぜ今その会社にいるのか

今はウェブを使いこなす世代ですから、あなたはきっと「会社 辞めたい」と検索するでしょう。同じような状態の人はゴマンと居ますから、当然1ヶ月で辞めたなど、色々な情報がヒットし、自分だけではない安心感から辞めていいと思うかもしれません。実際私の同期は2日目で辞めていきました。

でもあなたはなぜ今その会社にいるのか。あなたなりに考えた将来にひっかかる何かがあったはずです。

その答えはあなたの中にしかない

あなたがなぜ今の会社にいるのか。いえ、あなたがなぜその職業を選んだのか。
志望動機を会社によって変えてきたあなたも、根幹となる「やりたいこと」は同じはず。

大事なことは、その会社で実現出来る自分の夢があるのかどうか。
ほとんどの人はその会社における自分のポジショニングと将来設計が出来ていませんから、今の会社で1年後、3年後、5年後の自分像、そして将来何がやりたいのかをもう一度見直すべきです。

辞めるのは簡単ですし、筆者としても辞めたいなら辞めてもいいと思っています。やりたいことが見つかる会社、やりがいが見つかる会社に勤めてほしいと思っています。そしてそれは、1年や2年では見えないかもしれません。少なくとも5年は勤めて、転職先が決まってから退職してください。絶対に転職先が決まるより先にやめない事です。

もし5年も我慢出来ないと感じるのであれば、自分が本当は何がしたいのか、そのやりたいことはどこで出来るのか。再就職すればすぐに出来るのか、どういう苦労があってどういう人が担当するのか。詳細に調査した上で辞める事が、人生レベルで見たあなたのためでしょう。しかし、一番に考えるべきは、そんなあなたの可能性にかけてくれた、今の会社とあなたの未来です。一度で構いません。今のあなたの悩みを、採用してくれた人事担当者と話し合ってください。