ビジネス書レビュー

100%集中法 | レビュー | 著:藤野啓介

集中力が足りないかもしれない、もっと集中するにはどうすればいいのか、そういう時にこの本を読めばヒントが見つかるかもしれません。

■目次
まえがき 集中力を自在にコントロールするには?
第1章 奪われた集中力を取り戻すために
第2章 フローとゾーンへと誘う準備段階「ニュートラル」
第3章 自分の中の集中スイッチのつくり方――ニュートラル・テクニック 基礎篇
第4章 一点集中した意識のコントロール術――ニュートラル・テクニック 実践・理論篇
第5章 集中力をスキル化する2つの方法――ニュートラル・テクニック 応用篇
あとがき 体力で補えないものは集中力で

集中できないというのは誤解

個人的にこの本を読んでの一番の収穫はP30にある次の言葉です。

『ゲームをしたり、動画を観たり、アップロードされた画像を眺めたりと、スマホにインストールされたアプリを立ち上げてそこに集中するということを、私たちは普段から当たり前のように行っているのです』

つまり、ついスマホをいじってしまって集中ができない、というのは間違いであり、スマートフォンがそれだけ吸引力があるだけで、実は集中の矛先が変わっているだけである、という事です。

その前提に立つのであれば、現代人で集中できない人というのはほとんどいない、という事になります。興味関心の方向性の問題であって、勉強が面白くなければすぐに気が散ってしまうのは当然といえる事です。

とりあえずやってみる

この「100%集中法」では、集中の最も深い状態をゾーンと呼んでおり、そのゾーンに入る助走期間をフロー、フローに入る前段階をニュートラルとしています。

ニュートラルとはとてもリラックスした状態で、その状態になるためには準備が必要。

その準備の方法を本書では詳しく解説してくれています。

「集中ができない!」という人の悩みは「そもそもやる気が出ないけどどうすればいいのか分からない」という事ですよね。

嫌いな数学の勉強をしなければいけないのに、机に向かうと眠気に襲われる。やる気はあるのに手を付けるまでの時間が長い。

これを解決するのはニュートラルの状態から、とりあえず手を付けてみるしかないようです。作業に入るスムーズな方法も本に書かれています。疑わずとにかく信じてやってみる、ということが最も重要なようです。

集中しやすいポモドーロテクニック

人の集中力は本来長く続くものではなく、長くても45分ほどしか持たないそうです。現代では集中時間もどんどん短くなっているようです。

その解決の糸口となるのがポモドーロテクニックと呼ばれるもので、意図的に休憩時間を取り入れるものです。オンとオフを上手に切り替える、という言い方が正しいかもしれません。

タイマーを用意して、チャイムが鳴るまではとにかく集中して作業する、チャイムが鳴ればキリが悪くても作業をやめてリラックスすると作業効率が上がるというものです。

ニュートラルの方法を本書で知り、やる気やモチベーションの違いを学び、より効率よくポモドーロテクニックを駆使して生産性を上げる、という事が本書の役割のようです。

Amazonの説明欄でもかなりのヒントが得られると思いますが、集中力が欲しいという方は一読してみることをおすすめします。