第6問
業務において各種のサービスを各々異なるサーバ機能で運用する場合、各サービスを利用するごとに、それぞれの ID、パスワードを入力して認証を受けなければならないのは、運用者・利用者の双方にとって ID 管理の負担が大きく非効率的で ある。
この状況を解決するための方法に関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
複数のサーバ機能による各サービスの利用者認証を、利用者ごとにひとつの ID とパスワードの組み合わせで行う仕組みが【 A 】である。この仕組みは、サーバ機能によるサービスの利用時だけではなく、社内の【 B 】に【 C 】を接続して利用する際の認証にも利用することができる。
この仕組みを社内で導入するには、【 D 】をサーバマシン上で運用する必要がある。

まずは聞かれている内容が分からなければ解けません。
業務するにあたって、例えば人事管理サーバや営業用サーバ、顧客情報用サーバなど、セキュリティ等の観点から異なるサーバ機能を用いて経営を行うことがあります。
交通費の申請をするソフトウェアだったり、営業ツールをまとめて置いていたり、顧客の過去の様々な履歴を参照したりするソフトウェアなど、様々ありますが、基本的にはそれらにアクセスする際には、IDとパスワードが要求されます。
その様々なソフトウェアにそれぞれIDやパスワードを設定したり登録したり入力したりする作業は、慣れれば慣れるほど面倒でありタイムロスにもなります。
そのため、最初にIDとPWを入力するだけで、そのすべてにアクセスできる仕組みが効率的といえます。これをシングルサインオンと言って、組織外とのサーバでも同一IDでのログインを可能にすることもできます。
こうしたIDやPWやアクセス権限などの情報はLDAPと呼ばれるデータベースを作成して格納することができます。
また、このIDとPWで認証を行なっている仕組みの一つがラディウス(RADIUS)プロトコルと呼ばれるもので、誰からのアクセスか、通しても良い人か、どこまで通れる人か、といった認証を出します。
ラディウスプロトコルは当初インターネット接続を電話回線から行う際の接続認証として用いられていたものが、現在は有線/無線LANにも利用される仕組みになっているようです。
これらの事から、文中の空白に当てはまるものは「イ」となります。