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第7問
近年、最新の Web 技術を有効に利用して、広告活動や各種の公示活動を魅力あるものにしようという動きが活発になりつつある。Web コンテンツの作成技術に 関する記述として最も適切なものはどれか。

ア Web ページに画像を掲載する場合、SVG、JPEG、GIF などのラスタ形式の画像フォーマットを使うよりも、TIF、PNG などのベクタ形式のものを使った方が拡大した場合などに画像が劣化しない。

イ Web ページの記述言語である HTML5 は、PCあるいはスマートフォン向けのすべてのブラウザに対応していることから、Web ページの記述は今後 HTML5 で行う方が良い。

ウ 繰り返し自社の Web ページを閲覧してもらうようにするためには UI/UX が 重要である。

エ 現実世界をコンピュータ技術で拡張して Web ページに表示する技術を総称し て AI と呼ぶ。

Webについて少しかじる程度では難しいと思われる出題です。

まずエについては違うことはわかりますね。AIは人工知能と総称される技術。現実世界をWebに表示するのはAR技術です。AR技術では今のところ、ポケモンGOが有名ですね。

残りのア、イ、ウについて見ていきましょう。

Webページについては、ページの読み込み速度を上げておく必要があります。ページの読み込みが遅いとそれだけユーザーにとって使いづらいWebページであると見なされてしまうためです。そのため、できるだけ軽く、それでいて綺麗に、というのがウェブを作る上ではポイントになります。

さて、ラスタ形式と呼ばれるのはいわゆるドット絵です。ピクセルごとに色を配置するので、作成したサイズ以上に拡大すると画像は劣化してしまいます。しかしWebページ程度の画像であればファイルサイズが小さく読み込みが早いのが特徴です。ラスタ形式はJPEG,GIF,PNGファイルなどが含まれます。

なお、軽さは画像にもよりますが、GIFが比較的軽くなりやすく、PNGは重くなりやすい傾向にあります。
ベクタ形式はSVGファイルが代表的です。

問題はHTML5です。HTML5はPCとスマートフォン、タブレットなど幅広く認識されるようになっています。今後、より高速通信が一般的になった場合に、動画や音声など様々なメディアコンテンツに対応できるように対策されたのがHTML5で、これまでの例えばInternetExplorer8以前のブラウザには対応をしていません。「すべての」という点が異なるので少々ひっかけ問題と言えます。

答えはウ、繰り返しサービス利用してもらうためには、ユーザーインタフェースやユーザーエクスペリエンスが重要になる、ということです。

ユーザーインターフェースは簡単に言えば操作性の向上、ユーザーエクスペリエンスは簡単に言えば使いやすさや使い心地のこと。ショッピングサイトで新規注文する時に何度も何度も確認したり入力させられたりという作業は、ユーザーにとってストレスで、途中で離脱したり、再購入しなくなる場合があります。

そこで例えばAmazonで行われているような1-Click決済方法などは、ユーザーのこれまでのストレスを解消し、買い物を楽にできるUI/UX改善の代表例です。

直感的にどこを操作すれば良いかが分かる仕組み作りや、クリックしたくなる表示の作成などは、今後のWebページやアプリケーションソフトの重要な課題になっているわけです。