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第9問 多様な入力機器の発達、コンピュータ処理の多方面への進展により、ビッグデータと呼ばれる多様で大量のデータを扱うことが多くなった。そのような時代の要請に対応するデータベース技術に関する記述として最も適切なものはどれか。

ア RDB では、ひとつのデータベースを複数のコンピュータで分散して管理する機能はないので、ビッグデータのような多様で大量のデータは扱えない。

イ XMLデータベースとは、XML の階層構造を RDB の階層構造にマッピングして利用するデータベースである。

ウ キーバリューデータベースは、データの構造や属性を決めるスキーマ設計をしなくても使える。

エ ビッグデータに適した NoSQL データベースと呼ばれるものは、RDB と区別 するためにその呼び名を用いているが、データ検索には RDB と同じように SQL を使う。

第8問の問題で、リレーションシップデータベース(RDB)とヒントをくれているので、RDBの略称について迷うことは無いでしょう。

さて、RDBはそのデータベース保管サーバーを他社に任せることが可能です。例えばAmazonでもAmazon RDSと呼ばれるサービスを日本でも展開していることは有名です。これはクラウド上のサーバーにリレーショナルデータベースを設定しようというもので、一つのデータベースを複数のサーバーで分散管理することもでき、破損のリスクにも対応することが可能になっています。また、MySQLなどビッグデータでも問題無くしよう可能です。

XMLデータベースはXML形式で保存された情報をツリー型に保存していくもので、とりあえずスピーディにデータ構築を進めたい場合に有効なもので、その後データベースの構造変更が容易にできる一方、大量のデータになればなるほど高速検索から遠ざかるデメリットがあります。

一方でRDBは「こういうデータベースを作る!」といった、その後構造の変更が行われないことが前提に組み立てる必要があるので、データを作る前の検討段階が最も重要になります。

XMLをRDB運用しようとするのは、現実的には少し無理があるようです。

NoSQLはリレーショナルデータベース管理システム以外のデータベース管理システムの総称で、キーバリューデータベースもこれに含まれます。SQL以外のデータベースをしようし、ビッグデータの扱いも得意です。

キーバリューデータベースは、キーとバリューの2つの値で形成するデータベースで、毎日の日付と天気の関係の例がしばしば用いられます。事前に深く検討する必要もなく、またデータ分散も比較的容易にできるのでビッグデータにも適しています。