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第10問
コンピュータやスマートフォン、あるいは通信機能を備えた周辺機器を LAN 環 境で利用するために、それらの機器にマシン名やアドレスを割り振るなどの管理が 必要である。アドレスには MAC アドレスや IP アドレスがあるが、後者は従来の IPv4 に加え、より広いアドレス空間を持つ IPv6 も利用されている。このアドレス管理に関する記述として最も適切なものはどれか。

ア IPv4 の IP アドレスは 32 ビットからなり、前半のネットワーク部と後半のホスト部から構成される。CIDR 表記では、例えば、211.11.0.1/16 のように、/ 以下にネットワーク部のビット数を記す。

イ IPv6 では IP アドレスは 128 ビットからなり、IPv4 との互換性を保つために、 先頭から 1〜80 ビットはゼロ、81〜96 ビットは1とし、残りの 32 ビットに IPv4 のアドレスを入れる IPv4 互換アドレスという方法を採用している。

ウ IPv6 では IP アドレスは 128 ビットからなり、プレフィックスとインタフェース ID により構成される。インタフェース ID が IPv4 のネットワーク部に該当する。

エ MAC アドレスは 64 ビットからなり、先頭の 24 ビットが製品固有の番号、残りの 40 ビットに製造メーカ番号が割り当てられ製造メーカから出荷される。

IPアドレスはPCに割り当てられるネットワーク上の番号で、同じものが存在しないことから、個々に通信する際に用いられるもの。IPv4はIP数が少なく枯渇することが懸念されたことから、最近ではIPv6が一般的となっており、こちらは枯渇の心配が必要ないため、広く家電製品などにも適用できることからIotには不可欠な仕組みになっています。

IPアドレスには、ネットワーク部分とホスト部分が定められていて、どのネットワークに所属するどの個体かが特定できるようになっています。

IPv6はInternet protocol version 6の略になり、基本的な役割はIPv4と変わりません。使えるIP数が格段に増えたものと覚えて問題ありません。

IPv4のネットワークアドレス部分はIPv6ではプレフィックス、IPv4のホストアドレス部分はIPv6ではインタフェースIDと呼びます。

IPv4にしか対応していない機種とIPv6対応機種が通信をする時には、IPv6をIPv4にするIP変換が行われます。この時、先頭から80ビットは0、次の16ビットは1、残りをIPv4とする方式を採用しており、これをIPv4射影方式と呼びます。

ネットワーク通信にはネットワーク通信をするためのインタフェースが必要です。LANカードやLANボードと呼ばれるものですが、これらにはそれぞれ個別番号が割り当てられています。

その番号はメーカー固有の番号と製品固有の番号の組み合わせなのですが、ネットワーク通信をする際には、その固有番号をもとにデータのやり取りを進めます。これをMACアドレスと呼んでいます。MACアドレス=メーカー固有番号+製品固有番号となります。