平成28年運営管理

優劣分岐点の問題 | 運営管理H28-19

第19問
製品製造のための年間固定費と変動費単価がそれぞれ異なる3つの設備案 A、B、C の中から、年間の総費用が最小となる最適設備を選択することを考える。設備間での生産量に関する優劣分岐点は、以下の値であることが分かっている。設備の年間固定費が A、B、C の順に高いとき、最適設備の選択に関する記述として、 最も適切なものを下記の解答群から選べ。

1.設備 A と設備 B の生産量に関する優劣分岐点は 2,500 個/年である。
2.設備 B と設備 C の生産量に関する優劣分岐点は 7,500 個/年である。
3.設備 A と設備 C の生産量に関する優劣分岐点は 5,000 個/年である。

解答群
ア 年間の生産量が 2,000 個のとき、設備 A を選択した。
イ 年間の生産量が 4,000 個のとき、設備 B を選択した。
ウ 年間の生産量が 6,000 個のとき、設備 A を選択した。
エ 年間の生産量が 8,000 個のとき、設備 C を選択した。

 

年間生産量と費用

年間の固定費がABCの順に高く、それぞれの優劣分岐点が分かっています。

優劣分岐点は、その点の前後でどちらを選んだ方がお得になるかが分かれる点と考え、ここで難しく考えないようにしましょう。

AとBの優劣分岐点が生産量2500個の時とあるので、固定費の順番から、2500個以上はAが安く、2500個未満はBが安い、という事になります。

BとCの優劣分岐点が生産量7500個の時とあるので、固定費の順番から、7500個未満はCが安いという事になります。

AとCの優劣分岐点が生産量5000個の時とあるので、固定費の順番から、5000個未満はCが安いという事になります。

純粋な言葉遊びのようなものでも解答にたどり着けます。

2000個の時にはAよりBが有利です。
4000個の時にはBよりCが有利です。
6000個の時にはAが選ばれます。
8000個の時にはCよりBが有利です。

よって正解はウとなります。