平成28年運営管理

生産能力の問題 | 運営管理H28-20

第20問
個別受注生産を行う工場において、次月の計画として下表に示す A〜E の注文を受注した。すべての注文を社内で処理する(すなわち、内作する)能力がないため、いくつかの注文については外作を行うことを検討している。

以下の条件のもとで内外作に割り当てる注文を適切に決定することにより、内作費用と外作費用を合わせた総費用の最小化を考える。

総費用の最小値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:万円)。

1.注文を処理するのに必要な処理時間、内作で処理した場合に発生する費用、外作で処理した場合に発生する費用は下表のとおりである。

2.内作では、2つ以上の注文を同時に処理することはできない。
3.上表の注文の処理に利用できる社内製造時間は 30 時間である。

解答群

ア 69

イ 84

ウ 88

エ 90

 

他社に頼むと高くつくものを自社で

この問題は、1時間当たりに換算して、自社と他社との価格差が大きなものを求め、それを自社で生産するようにすれば求められます。

いわゆる、自社でやっても他社でやっても、それほど価格に差が無いものは外注し、他社に頼むとほかより高くつくものについてはなるべく自社で担当する、という考え方です。

この方法で計算すると、Bは価格差が大きい事が分かります。Bは自社で担当しましょう。

総合計は30時間まで生産できるため、Bで20時間を消費すると、残りは10時間となります。

A、C、Eのうち、価格差が大きなものはEなので、BとEを自社で担当すると、総費用合計は84とります。

よってイが正解となります。