第32問
小売業の販売促進の方法と主な目的に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 売り場におけるクロスマーチャンダイジングは、関連する商品同士を並べて陳列することで、計画購買を促進する狙いがある。
イ エンドなどにおける大量陳列は、商品の露出を高めて買い忘れを防止するな ど、計画購買を促進する狙いがある。
ウ 会計時に発行するレシートクーポンは、次回来店時の計画購買を促進する狙いがある。
エ 試食販売などのデモンストレーション販売は、リピート購買を促進する狙いがある。
オ 新聞折り込みチラシは、お買い得商品の情報を伝えて、想起購買を促進する狙いがある。
非計画購買で客単価アップを狙う
非計画購買は、入店時には購入する予定がなかったものを購入すること。いわゆるついで買いや衝動買い。
クロスマーチャンダイジング(クロスMD)は、関連商品や関わりの深い商品を合わせて売り場で販売することです。牛肉コーナーに焼き肉のタレを置いたり、ダイエットグッズ売り場に特定保健用食品を並べたりすることで、ついで買いを促進します。
目立つエンド陳列で衝動買いを誘う
棚の両端は動線が重なる事もあり非常に目立つ位置です。
この位置に配置するのはキャンペーン商品やセール商品などで非計画購買を狙います。
圧縮陳列や大量陳列でさらに目立たせ、購買率を上げる工夫も可能です。
非計画購買をどれだけ増やせるか
小売店舗にとって非計画購買をどれだけ増やせるかはとても大きな問題です。
ついでに1点多く買ってもらうだけでも、売上に大きく跳ね返ってきます。
非計画購買を誘うための方法として、POPを目立つように配置したり、生活提案をしてみたり、レシピ表を作ってみたり、試供品の配布を展開するなどの方法があります。
買い忘れを防止させる
計画購買であっても、買い落しは生じてしまうことがあります。
これを防止するために、レジ近くには必需品などを置きます。スーパーでは電池やゴミ袋がこの場所に売られている事が多くあります。
次回来店を計画させる
次回使えるレシートクーポンは、再来店の際に計画購買を誘う事ができます。
近年ではスマートフォンのアプリなどで後日配信することもあり、これまで新聞広告だった計画購買を誘う手法が時代とともに変わりつつあります。
正解はウとなります。
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