第34問
物流ネットワークに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 商品回転率が低い商品は、多くの物流拠点に分散在庫するよりも、少数の物流拠点に集中在庫する方が望ましい。
イ 複数の物流拠点を水平的に統合すると、通常、物流段階数が少なくなる。
ウ 物流活動は、販売活動を行う各営業所がそれぞれ物流拠点を設けて行わなければならない。
エ 物流拠点の数は、輸配送コスト以外に物流サービスだけを考慮すれば合理的に決定することができる。
回転数に応じた物流ネットワーク
商品の回転数が高いという事は常に売れ続けているような商品です。在庫補充が頻繁に必要なものであれば、配送先に近い物流拠点に分散させておくほうが緊急発注にも対応できるので望ましい。
一方で、あまり売れないような商品であれば、緊急発注への対応も少ないので集中的に1か所に保管しておいても問題が無く、分散させるよりも望ましいといえます。
物流拠点の統合と配置
物流拠点を設置する判断は事業規模によりますが、営業所が複数ある場合は同じエリアに配置するほうが望ましい。販売店舗が複数ある場合は物流拠点が少ないほど効率は良くなります。
また複数ある物流拠点を1か所にまとめたとしても、物流の段階数自体は変化しません。
物流拠点の数は、事業規模や物流コスト、リードタイム設定などによって決める事になるので、物流サービスのみを考慮しても合理的に決定することは出来ません。企業の成長戦略においても重要な要素なので、総合的に判断しなければなりません。
以上の事から、アが正しいと言えます。