平成28年運営管理

共同物流の問題 | 運営管理H28-36

第36問
共同物流に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 共同物流とは、複数の企業が物流機能を共同化することであり、同業種の企業同士で行われ、異業種の企業同士では行われない。

イ 共同物流は、複数の企業にとって、配送先の店舗や物流拠点が共通しているときに行われ、配送先が異なるときには行われない。

ウ 共同物流を担う物流事業者を指定するのは発荷主であり、着荷主が指定することはない。

エ 複数の企業が共同配送を行うと、各企業がそれぞれ配送していたときに比べて、配送車両の積載効率が高まることはあるが、各企業にとっての配送数量が減ることはない。

オ 複数の企業がそれぞれ所有する商品を共同で配送することはあるが、同じ物流拠点に共同で保管することはない。

 

共同物流とは

共同物流は、サプライチェーン上の物流機能を複数社でまとめる事で、物流合理化、配送先業務の効率化、交通量の緩和や環境負荷の軽減などの効果を見込める取り組みです。

共同化の方法は多岐にわたり、受発注の段階から小口配送に至ります。範囲が広く、改善の余地が大きい取り組みでもあります。

複数社の物流機能の共同化では、例えば同じエリアまでのトラック配送をしている2社が共同物流を採用する場合、本来2台の別々のトラックが必要なところを1台で済む分コスト削減をすることが出来ます。

配送で行きと帰りを別々の企業でトラック利用することで、空配送する必要が無くなります。

これは同業種、異業種問わず利用できる方法です。

共同物流における物流事業者の選定は、荷主同士の同意が得られればどちらが決めても良く、また時として物流事業者が提案する事もあります。

共同物流は

交通手段のみが共同物流ではない

共同物流はイメージとして配送を共同で行うもののようにとらえられがちですが、保管機能の共同化もまた共同物流に含まれます。

同じ物流センターを利用したりという事でも共同物流の取り組みの1つとなります。

またこれらの取り組みをより効率的に行えるように、パレット規格を同じものに変更したり、積載方法の統一といった取り組みを求められる事があります。

以上のことから、正解はエとなります。