平成28年企業経営理論

RJPの問題 | 企業経営理論H28-19

第19問
労働市場に対して組織の状況や特色をアピールする際に、応募者に好感される情報を強調するのではなく、ときには好感されにくい現実をありのままに伝えようとする広報戦略を、RJP(Realistic Job Preview)と呼ぶ。RJP の効果として、最も不適切なものはどれか。

ア 自己の能力を見つめなおさせ、自己選抜によって応募を辞退させる効果。

イ 職務や職場への初期適応を円滑にする効果。

ウ 入社後の離職を回避させる効果。

エ 入社前に組織に対して抱く期待や、やる気を引き上げる効果。

RJP

「うちの職場はめちゃくちゃキツイです!でも乗り越えた時の達成感はすごいです!」
「もう辞めたいと何度も思う、でも社会のためになるなら、やってやる!」
「社長は厳しいけど、社員を思うからこそ指摘してくれる優しさがある」
というように、仕事が大変である事をありのまま伝える戦略は、RJPと言います。

どれだけ仕事が大変であるか、また具体的にどういった仕事をするのか、どういう組織かということを事前に伝えることで、入社前後でのギャップをなくそうという採用方法です。

キツイ職場は嫌だな、と思う応募者にやめておこうと思わせたり、事前に想定していたほどでもなかったなどと、その後スムーズに事を運べたり、ギャップによる離職を回避する効果があります。

ポジティブな情報ではないので、多くの場合、期待ややる気を引き上げる事はありません。

正解はエです。