未成年者の法律行為 | 経営法務H29-14

第14問
行為能力に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 制限行為能力者が、自らが制限行為能力者であることを告げずに契約を締結したことのみをもって、当該制限行為能力者は当該行為を取り消すことができなくなる。

イ 被保佐人と契約をする場合には、その保佐人を代理人として締結しなければならない。

ウ 不動産業を営むことを許された未成年者が、その営業に関して不動産を売却する場合は、法定代理人の同意を得る必要はない。

エ 未成年者が債権者との間で当該未成年者の債務を免除する契約を締結するには、法定代理人の同意を得なければならない。

未成年者の法律行為は同意が必要

未成年者が法定代理人の同意を得ないでした法律行為は、取り消すことができます。なお未成年者は20歳未満の年齢のことですが、婚姻した場合には成年者とみなされます。

なお法定代理人は父母、父母がいない場合には未成年後見人などが該当します。

法定代理人の許可が得られた未成年者の営む営業は、成年者と同一の行為能力を有すると判断されるので、その営業については法定代理人の同意なく進める事ができます。(ウ)一方で、許可が得られていない営業に関する法律行為は同意なく進める事はできません。

未成年者が、法定代理人の同意が必要であることを知っておりながら行った法律行為についても取り消す事は可能です。(ア)また未成年者本人でも、法定代理人でも当該取引の取り消しは可能とされています。

なお、未成年者でも法定代理人の同意なく行える行為として、
・単に権利を得、義務を免れる法律行為(エ)
・処分を許された財産の処分
・営業を許された未成年者がその営業に関してする法律行為
が該当します。なお、権利を得る場合や義務を免れる場合は、未成年者の財産保護が目的の場合に限られ、何かしら負担を強いられるような場合は認められない可能性があります。

法定代理人と保佐人は似通っていますが、基本的には保佐人に代理権は無く、同意と取り消しができるものです。被保佐人が法律行為を行う場合、保佐人はこれに同意する必要があります。被保佐人が同意を得ずに行った法律行為はこれを取り消す事ができます。(イ)

よってウが正解。

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