GDPなどの計算方法に関する問題 | 経済H27-3

第3問 国民経済計算の概念として、最も適切なものはどれか。

ア 国内純生産 = 国内総生産 + 固定資本減耗

イ 国内総生産 = 雇用者報酬 + 営業余剰・混合所得 + 生産・輸入品に課される税 – 補助金

ウ 国内総生産 = 民間最終消費支出 + 政府最終消費支出 + 総固定資本形成 + 在庫品増加 + 財貨・サービスの純輸出

エ 国民総所得 = 雇用者報酬 + 海外からの所得の純受取

GDPに対する理解を問う問題

国内総生産GDPは、国内で生産された付加価値の合計、という内容ですが、ここからさらに理解度を問うような出題方法になっています。

元となる考え方として、GDPの三面等価の原則があります。生産・支出・分配のいずれの面から見てもGDPは等しくなるというものです。

ウィキペディア「三面等価の原則」のページより

通常、新たに生産された付加価値の合計と言われるGDPは生産面から見たもので、表の一番左。

分配面から見たGDP

今回の問題(イ)にあるのは表の中央、分配の面から見たGDPで、雇用者報酬 + 営業余剰 + 間接税 – 補助金 + 固定資本減耗。本設問では固定資本減耗分が記載されていないので誤りになります。

分配面のGDPは、家計の収入 + 企業の収入 + 政府の収入を表すもので、雇用者報酬が家計、営業余剰・固定資本減耗は企業収入、間接税 – 補助金が政府収入です。

固定資本減耗は、いわゆる減価償却分などで、節税効果による実質的な収入と考えるもの。また、補助金は政府支出にあたるものなので収入から差し引かれます。

なお、雇用者報酬、営業余剰(固定資本減耗含む)、間接税-補助金を合わせたものを、国民総所得といいます。(海外所得を含めない)(エ)

支出面から見たGDP

民間最終消費支出 + 政府最終消費支出 + 総固定資本形成 + 在庫品増加 + 財貨・サービスの純輸出 これが支出面から見たGDPです(ウ)

総固定資本形成とは、民間住宅+民間企業設備+公的固定資本形成を意味します。公共事業、建設・住宅投資、設備投資であり、土地の購入は含みません。

純がついたら固定資本減耗を引く

国内総生産、国民総所得など、「総」がつくものには固定資本減耗を含むと考えます。

国内純生産、国民純所得など、「純」がつく場合には固定資本減耗は含まないと考えます。(ア)

以上のことから、ウが正しいとなります。

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