経営学用語集

経営には色々な専門用語が存在しています。他の学問に比べると、非常にわかりやすい言葉が多いのですが、経営学の研究はアメリカが先行している関係上、英語の用語もいくつかあります。

ここはあなたの知的好奇心をくすぐる経営学用語集です。用語説明とともに、関連する記事を読み、理解を深めて頂けます。

経営学用語 あ

アイドマの法則

 

 

アイドマとは、注意(Attention)、興味(Interest)、欲望(Desire)、記憶(Memory)、行動(Action)の頭文字をとったもの。AIDMAの法則とも呼ばれる。
いわゆる消費者行動を心理学で分析したもの。人が商品を買う時は、その存在に気付いてから、購入に至るまでの間に、感情を経るというもの。

相見積もり

 

 

相見積もりとは、ある取引において複数の業者から見積りを取り、製品や価格を比べる事。あいみつとも略される。製品が同じ場合は最安値の企業が選ばれる事がほとんどであるが、サービスを比較する場合は安かろう悪かろうでないよう慎重を期さなければならない。

アウトソーシング

 

 

アウトソーシングとは、外注のことである。英語でOut-sourcing。経営資源を自社で保有するよりも、外部の資源を利用するほうが効率的、または経済的である場合に用いられる。外部委託とも呼ばれる。

アウトレット

 

 

アウトレットとは規格外商品の事である。中古品や展示品、返品商品、製造時傷や売れ残りなど、通常商品としては売れない商品を値下げして売る在庫処分方法の1つ。企業によっては意図的にアウトレット品を製造することもある。アウトレットを扱う店舗だけで構成されたショッピングセンターをアウトレットモールという。

アグリビジネス

 

 

農業を主たる経営手段としたもの。農業資材や機器製造、農業支援型ビジネスまで幅広く含む。近年アグリビジネスがもてはやされるのは、アグリビジネスがエコビジネスの側面を非常に強く持つためである。農業が衰退する中で、農業活性化を行う事は社会貢献の意味合いを持つため、企業の印象が良くなる。今後のアグリビジネスで利益を生み出すには、農業関連事業をただ行うのではなく、エコビジネスとロハスを考慮して取り組む必要がある。

後入先出法

 

 

後入先出法(読み:あといれさきだしほう)とは棚卸評価方法の1つ。他に先入先出法、単純平均法がある。後入先出法とは、例えば押入れをイメージした際に、奥のものほど古く手前のものほど新しくなり、また取り出すのは手前の新しいものとなる。そのため使用する際に、帳簿には新しく入れた(最近仕入れた)商品の価値から反映させようとする算定方法。
(古いものが1個100円、新しいものが1個200円とした際に、使用した時には1個200円の(最近のもの)から帳簿に記帳する方法)

アフィリエイト

 

 

アフィリエイトとはインターネットビジネスにおける広告手法の1つ。インターネットにはいくつか広告出稿の方法があるが、その多くは一回クリックされるごとに料金が発生する。アフィリエイトとは、広告主の商品を、アフィリエイターと呼ばれる人々が、広告主の代わりに宣伝してくれる手法の一つ。アフィリエイターは、ブログ等で広告主の商品を宣伝する。閲覧者がその宣伝を見て広告主の商品を買う、もしくは広告主のサイトに移動する、また問い合わせをする事によって、広告主はアフィリエイターへ報酬を支払う仕組み。

アフターマーケティング

 

 

アフターマーケティングとは、販売後に行われるマーケティングの手法の事。製品の品質向上、顧客満足度の向上や、再購入のための取り組みなど幅広いマーケティング活動が含まれる。お客様相談センターの設置やアンケート、ダイレクトメールの送付や顧客訪問などの手段がある。購入で得た情報をもとに顧客満足度を高めたり再購入に顧客情報を利用する事をCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)という。

粗利 | 粗利率

 

 

粗利とは売上総利益の事である。荒利とも書く。また会社によってはそりえき、そり、とも。売上高から売上原価を引いたものが荒利(売上総利益)となる。
また、粗利率とは売上総利益率を意味する。売上総利益÷売上高=粗利率 となる。

安全の欲求

 

 

安全の欲求とは、マズローの欲求5段階説の1つ。人間の欲求は5段階で発展する説であり、一次欲求ほど強い。安全の欲求は二次欲求である。安心して生活したい、安定的に生活したいという考えを満たす。会社の安全を維持するため警備会社と契約したり、オートロック付きマンションでなければ嫌だと思うのは、この二次欲求を満たしたい思いからきている。

安定期

 

 

安定期とはライフサイクルの段階の1つ。衰退期とも呼ばれる。1つの市場を例にとると、激しい競争の時代(成熟期)を終え、多くの企業が撤退した段階が安定期と呼ばれる。ほとんどプレーヤーが残っていないため、生き残った企業は残存者利益を得る事が出来る。しかし顧客も何度も購入しているため、価格の決定権が企業側に無い事が多い。

アンテナショップ

 

 

アンテナショップとは実験店舗の事。新サービスや新商品の販売、新たな販促手法など、新たな事を始めるための実験的ショップのことである。お客様の反応がどうかを判断する店舗で、その店舗で上手く行ったものが全店舗へ導入される事になる。フランチャイズビジネスでは、直営店がアンテナショップを兼ねる事が多い。

暗黙知

 

 

暗黙知とは、会社で文書化・マニュアル化されず、担当者の感覚や経験則による知識。対義語を形式知。職人の勘などが暗黙知に相当する。文書化することが難しい事も多いが、これを怠ると、担当者不在の状況が経営危機に直結する恐れもある。現実問題としては、職人の後継者がおらず、また製造法も記録されていない事から、日本古来の伝統技法が失われると懸念されているものが多々存在している。




経営学用語 い

イーコマース

 

 

イーコマースとは、インターネット商取引のことである。英語表記はE-Commerce。

意思決定

 

 

経営学において経営者の職能のことを意思決定と位置づけている。経営者は、会社のあるべき姿を目標に設定し、現在とのギャップを見出し、問題解決のために必要な複数の代替案を作り、最善の策を選択する。会社の経営は98%が社長で決まると言われるほど、経営者による意思決定の影響力は大きい。

イノベーター理論

 

 

イノベーター理論とは、製品やサービスが提供開始された際に、市場に浸透する速度別に顧客を分類する理論のこと。製品サービスが提供されてすぐに購入する集団をイノベーター(革新者)と呼ぶ。イノベーターに次いで購入する層をアーリーアダプター(初期採用者)と呼び、彼らの評価がその後の売れ行きを左右する。アーリーマジョリティ(前期追随者)、レイトマジョリティ(後期追随者)が全体の68%を占める。流行に左右されない層としてラガード(遅滞者)が存在する。

イノベーション

 

 

イノベーションとはシュンペーターによって提唱された概念で、創造的破壊を意味する。限られた資源から大きな利益を生み出す変革のプロセスのことである。いわゆる革新をイノベーションと表現することもある。技術革新、経営革新の2つの分野が経営学上のイノベーションの範囲となる。ちなみにリフォーム業者が行う、マンションの再改装はリノベーションと言う。

インバウンドマーケティング

 

 

インバウンドマーケティングとはウェブビジネスにおけるマーケティング手法のひとつ。広告などによる企業側から顧客への従来のアプローチをアウトバウンドマーケティングと呼ぶ。その反対に、顧客に企業を見つけてもらう自発的アプローチをインバウンドマーケティングと呼ぶ。具体的にはソーシャルメディア等を使用して辿り着く流れを作るなど。いわゆる売り込まない企業アプローチである。

インフラ企業

 

 

インフラ企業とは、生活基盤を整備する企業のこと。電気・ガス・水道・交通・インターネット・電話などがインフラ企業となる。インフラとはインフラストラクチャの略語である。無ければならないサービスであるため、安定的な経営ができる一方で、住民の安全に深く関わる事から責任も重く、故に行政とのつながりの深い会社も多い。政府が株主となるケースもある。

インベスター・リレーションズ

 

 

インベスター・リレーションズとは企業が投資家に向けて公表する経営情報等の広報活動である。企業ウェブサイト上では「投資家の皆様へ」「IR」「IR情報」と表記される事が多い。決算報告や業績推移等の公表等が行われる。投資家への会社見学会の開催、企業会議への参加等もIR活動の一つである。




経営学用語 う

Win-Winの関係

 

 

Win-Winの関係とは、自分と相手の両方にメリットのある関係の事である。似た言葉として「三方良し」がある。

売上

 

 

売上とは、会社が生産または販売した商品の対価。お客様から頂くお金のこと。売り上げた額の事を売上高(読み方:うりあげだか)と言う。

売れ筋

 

 

売れ筋(読み方:うれすじ)とは、商品の中で特に売れ行きの良いもののことである。売れ筋商品と使う事も多い。売れ筋商品は商品販売個数や売上高の実績や伸び率によって導き出される。売れ筋商品を把握する上で、パレートの法則やABC分析という手法を用いる事が多く、売上の8割は2割の商品で構成されると言われ、その2割が売れ筋とする見方が一般的である。

経営学用語 え

営利原則

 

 

営利原則とは、資本主義経済のもとでの企業は利益の最大化を目指して活動するという原則のこと。これは企業は利益を生み出さなければ活動できない事の意味で用いられるもので、利益第一主義と異なる点で注意が必要である。売上が上がっても、経費が多ければ経営は成り立たない。経営は利益によって行われ、存続・発展できるという考え方にもとづいている。

エコマーケティング

 

 

エコマーケティングとは環境に配慮した製品・サービスを提供する戦略のこと。エコマーケティングを展開する市場をロハスと呼ぶ。近年における「環境に配慮」の範囲は、これまでのような商品のリサイクル可能性から広がり、材料の生産現場における環境改善まで含まれる。具体的には間伐材を利用した製品であったり、農薬を使用しない農園で作られた綿花のみを使った衣類などがこれに該当する。

M&A

 

 

M&Aとは、合併・買収の事。

エモーショナルマーケティング

 

 

エモーショナルマーケティングとは、感情に訴えかける販売戦略のことである。危機感、満足感、優越感、共感、感動といった感情を引き出す事を主目的とした戦略。人間は感情を動かされると、それが必要だ、あるいは価値があると思う性質を持つため、感情を意図的に動かせれば物が売れるという考えに基づく。危機感をあおるものや感動を引き出すものなど手法は様々であるが、いずれも心理的ゆらぎを発生させ、そのゆらぎを沈める方法として販売につなげている。

エンドユーザー

 

 

エンドユーザーとは最終消費者ともよばれ、最終的に使用するお客様の事。小売業ではエンドユーザーは個人のお客様に該当するケースが多いが、メーカーなどの場合は法人がエンドユーザーとなる場合もある。

7Sモデル

BPR

M&A

NPO

PPM

SBU

SCM

SWOT分析

アウトソーシング

暗黙知

意思決定

イノベーション

エクセレント・カンパニー

オープン型経営

カオス

価値連鎖

金のなる木

環境経営戦略

管理的意思決定

関連型多角化

機会

機械論パラダイム

企業間関係

企業戦略

企業ドメイン

企業の社会的責任

企業倫理

機能的定義

機能別戦略

規模の経済

基本構想

キャッシュフロー

キャッシュフローマネジメント

脅威

業界細分化

業界収益性

業界標準

供給連鎖

競合分析

競争環境

競争戦略

競争適合

競争の基本戦略

競争優位

業務的意思決定

クローズド型経営

グローバル化

経営資源

経営資源適合

経験曲線

経験曲線効果

経済性

形式知

限界収穫

コアコンピタンス

顧客機能

顧客適合

コストリーダーシップ戦略

個別戦略

細分化

差別化

差別化戦略

参入戦略

事業戦略

事業ドメイン

事業部制組織

事業ポートフォリオ戦略

市場開発

市場細分化

市場浸透戦略

シナジー

集中戦略

需要連鎖

新市場開拓

新製品開発

垂直的統合

水平的統合

製品差別化

製品市場戦略

製品市場適合

製品市場マトリクス

全体戦略

選択と集中

戦略事業単位

戦略的意思決定

戦略的経営

戦略的思考

戦略的社会性

戦略的適合

相互浸透モデル

組織

組織学習

組織構造

組織適合

組織文化

多角化

多角化戦略

多国籍企業

知識創造

知識創造パラダイム

知的財産

知的資産

中間組織

適合性

適合パラダイム

撤退戦略

投資収益率

ドメイン

ドメインコンセンサス

ドメイン適合

ドメイン再定義

内部適合

ナレッジマネジメント

ニッチ戦略

ニッチャー

能力ベース経営

花形製品

バランストスコアカード

範囲の経済

非関連型多角化

ビジネスシステム

ビジネスシステム戦略

ビジネスプラットホーム

ビジネスプロセス

ビジネスモデル

フォロワー

不均衡ダイナミズム

物理的定義

部分的無知

ブランド

ブランドエクイティ

ブランド戦略

プロセス型経営戦略

プロダクトライフサイクル

マーケットライフサイクル

マーケティングの近視眼

負け犬

見えざる資産

未利用資源

問題児

利害関係者

リスク

連結の経済

ロジスティクス

サプライチェーン→供給連鎖

デファクトスタンダード→業界標準

デマンドチェーン→需要連鎖

バリューチェーン→価値連鎖