財務・会計

直接金融と間接金融の違いについての問題 | 財務会計H28-10

第10問
直接金融と間接金融に関する記述として最も適切なものはどれか。

ア ある企業の増資に応じて、個人投資家が証券会社を通して株式を取得したとき、その企業にとっては直接金融となる。

イ 銀行が株式の発行を行った場合は間接金融となる。

ウ 金融庁は、「貯蓄から投資へ」というスローガンの下、直接金融の割合を減らし間接金融の割合を増やすことを目指している。

エ 社債の発行による資金調達は、借入金による資金調達と同じ負債の調達であり、間接金融である。

直接金融とは何か

金融とは、資金の融通のことです。ここでいう直接金融、間接金融とは、資金の調達方法の違いを意味します。
直接金融とは、会社が株式や社債を発行して市場から資金を融通してもらうことを指します。一方、間接金融とは、銀行などから資金を借り入れる場合を指します。

ちなみに企業が資金調達をする場合には、自社で利益を積み立てる利益留保という方法があります。利益留保は通期の利益分で、減価償却費による利益留保分も含まれます。

問題を解く

アについては、企業が株式を発行して資金調達をしているので、直接金融となり、正しい。
イについては、銀行が自社(自行)株を発行している場合は直接金融となる。
ウについては、この場合投資は株式投資等を指すので直接金融を促している。
エについては、社債は株式と同じ括りであるため、直接金融である。

よってアが正解である。