リスク中立的と回避的な投資家の効用関数グラフ | 財務会計H28-11

第11問
リスク中立的な投資家の効用関数のグラフとリスク回避的な投資家の効用関数のグラフの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

解答群
ア リスク中立的な投資家:1 リスク回避的な投資家:2

イ リスク中立的な投資家:1 リスク回避的な投資家:3

ウ リスク中立的な投資家:1 リスク回避的な投資家:4

エ リスク中立的な投資家:3 リスク回避的な投資家:2

オ リスク中立的な投資家:3 リスク回避的な投資家:4

効用とは?

経済学の範囲にも出てきましたが、効用とは満足度のことです。このグラフ上では、富が増えるにしたがって、その満足度がどう変わるのかを選ばせる問題です。

リスク中立型、リスク愛好型、リスク回避型という3つの立ち位置があります。

リスクに対する考え方

個別証券に投資をするにあたって、リターンが安定して手に入るようなものを安全資産と呼び、例えば国債を買う場合は、もらう利率が決まっているので、収益性に変動が生じないことから安全資産になります。

一方で株式のように、常に変動しているもののため投資をしても収益に幅が生じるものを危険資産と呼びます。

危険資産の価格変動に大きく影響を与える要因を分析して期待される収益率を求めることができます。為替相場や市場シェアの変化、様々な要因によって収益率にばらつきが出ます。この時のばらつきをリスクと呼びます。

ばらつきが小さいということは、求める収益の額に近いリターンが得られる可能性が高いということ。ばらつきが大きいということは求める収益の額から(良くも悪くも)外れる可能性が高いということです。

リスク中立型とは?

リスク中立型というのは、リスク(=リターンのばらつき)に対して良くも悪くも無関心、執着しないタイプです。リスク中立型が興味を示すのは、様々なケースを加味した上で、投資によって得られる収益率が高い案件、つまり「期待収益率が高い案件」への投資です。

個別のリスクについては深く考えず、どこに転んでも良いのでとにかく平均的な収益性の高い方を選ぶ、ということです。具体的に言えば、「円高だとマイナス、円安だとプラスになり、平均すると2%の収益率が期待できる」という案件は、「円高だとややプラス、円安でもややプラス、平均すると1%の収益率が期待できる」という案件より魅力的であるということです。

彼らは数字で物事を判断するので、1円を得る時の満足度は常に一定です。

リターンが大きくなっても効用は一定で増えるので、図で言えば1がリスク中立型と言えます。

リスク回避型とは?

リスク回避型とは、リスク(=リターンのばらつき)があるときに、同じリターンを得られるのであればリスクの低い方を選ぶという選択をするタイプです。

彼らは大きな資金を得ようとするほど安全路線に走ります。より大きなお金をできるだけ安全に得ようとします。より大きな金額を得ようとする時に無謀なことはしません。1億円持っているのに1円をリスクを負って得ようとしませんから、富が増えるほど1円の喜びは無くなります(得られて当然になる)

よって図で言えば2が正解になります。

リクス愛好型とは?

リスク愛好型とは、ハイリスクハイリターンを狙う人たちです。期待値が同じ案件があった場合は、リスクが大きな方を選びます。「リスクが大きい」とはばらつきが大きいということなので、言い換えるとより高い金額が得られる可能性があるものを選ぶということです。

彼らは大きな資金を得ようとする時に、1円でも多く稼ごうとするので、富を持てば持つほど1円でも多く得られた満足度が高まります。

図でいえば4がリスク愛好型の効用関数グラフになります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする