第2問 売上控除とならない項目として最も適切なものはどれか。
ア 売上値引
イ 売上戻り
ウ 売上割引
エ 売上割戻
売り上げ関連の勘定科目の理解度を試される
売上値引は、その名の通り売上から値引きするもの。商品に瑕疵があるなどで正規価格より値段を引いて販売する事。
売上戻りは、商品が返品された時などの返品額。
売上割引は、売掛金を期日より早く支払ってもらえた場合に、その期日までの日数を利息計算して差し引くもの。
売上割戻は、まとめて購入するなどの場合にリベートとして差し引くもの。
値引、戻り、割戻はその勘定科目が発生する場合には売上を減額が可能ですが、売上割引(営業外費用)は売掛金と対するものなので、正解はウとなります。
逆パターンも把握しておこう
売上値引←→仕入値引
販売する人が値引きしたものが売上値引、購入する人が値引きしてもらった場合は仕入値引になります。
売上が上がったとき
現金OO/売上OO
売上値引が発生したとき
売上XX/現金XX
仕入れしたとき
仕入OO/現金OO
仕入値引が発生したとき
現金XX/仕入XX
売上戻り←→仕入戻し
売上が上がったとき
現金OO/売上OO
売上戻りが発生したとき
売上XX/現金XX
仕入れしたとき
仕入OO/現金OO
仕入戻しが発生したとき
現金XX/仕入XX
売上割戻←→仕入割戻し
売上が上がったとき
現金OO/売上OO
売上割戻が発生したとき
売上XX/現金XX
仕入れしたとき
仕入OO/現金OO
仕入割戻しが発生したとき
現金XX/仕入XX
純額主義の中では、この値引、戻し、割戻については、売上や仕入勘定から直接控除することが可能です。
売上割引←→仕入割引
売上が上がったとき
売掛金OO/売上OO
売上割引が発生したとき
売上割引X-/売掛金X-
現金 X-/
仕入れしたとき
仕入OO/買掛金OO
仕入割引しが発生したとき
買掛金XX/現金X-
/仕入割引X-